2015年6月16日火曜日

担い手に出会いたいーーマドレボニータの事務局スタッフより

こんにちは、マドレボニータ事務局の卜部(うらべ)眞規子です。

事務局ではマドレボニータの教室・講座を統括する教室事業を担当していますが、その教室を将来担ってくれることになるインストラクター候補生に伴走すべく、養成コースにもがっつりと関わっています。

1998年、代表の吉岡マコが自身の経験から、日本に初めて「産後のリハビリ」=取り組む産後ケアを提供してから、今年で17年。2007年のNPO法人申請以後、23,000人を超える産前産後女性が、プログラムを受講してくださいました。


私自身も、社会との断絶感を覚えていた5年前の産後にマドレボニータの教室に出逢い、心動かされて活動に参画、今に至ります。


もちろん「産後のからだが元気になれてよかった、素晴らしい友人たちに出会えてよかった」という個人的な幸せや、有り難さが大きなモチベーションになっていることも大きいですが、『産後』から生まれる数々のひずみや社会問題に、こんなにもまっすぐに、ある意味愚直に取り組んでいる団体の目線に、大きく動かされたというのがあります。



産後という、短いようではあるけれど人生の中での大激変の時期。


出産で消耗した体で、四六時中、小さな命を守らなければという大きな責任感・重圧を抱える。オムツ替えや授乳時以外でも、赤ちゃんが寝ている時間だって、「ちゃんと息をしているかな」と気になって、30分か1時間おきに自分も目を覚まして様子をチェック。

常に気が張っているから起きていられるし、「さすがタフだね〜」なんて声かけられることだってあるけど、普通に考えても実際は想像以上に心身にきています。


▲実際の産後の授乳記録。常に赤ちゃんの様子を事細かにチェックして記入していました。

だからこそ、産直後は家事等は人に委ねてゆっくり休み、床上げ後は子育てに向かっていけるだけの体力をしっかり養う。これは例外なく、産後の女性の誰もに必要なことだと考えています。

でも、こうした言説は広まれど、本当の意味で浸透しているか?というと、まだまだ道のりは長い。


仕事の中で、「産後、心身ともに辛くて辛くて助けてほしい、藁をもすがる思いでここにたどり着いた」という方とメールを通じて出会ったことがあります。

私自身はそのやりとりを通じて、「何とか教室に来て元気を取り戻してほしい」と願い、ただただその思いを伝え続けることしかできなかったのですが、その後この方は無事にマドレボニータの産後クラスを受けられ、週を追うごとに見違えるように元気になっていかれました。体力の回復と新たな出会いを楽しみ、生き生きした様子を私にもお知らせくださいました。

その文面を読みながら、少しでもこの方の節目に関わらせてもらえた喜びとともに、直接産後プログラムを手渡すことができる『産後セルフケアインストラクター』という存在の大きさを、改めて強く感じたのでした。



先日も、産後間もない母子の悲しいニュースが報道されました。周囲が、社会が、もっと産後に関わり、また私たちがこの母子に産後プログラムを手渡すことができていたら。もしかしたら運命は変わったかもしれない。
そう思うと、本当にひとりでも多く、このプログラムを学び、担い手になってくれる方に出会わなくてはと思うのです。

全国規模の展開をしているマドレボニータですが、一方で私の住む関西には、まだインストラクターがいません。つまり、まだ産後プログラムを(講師を遠方から呼ばない限り)伝えることができないのです。


もちろん関西だけでなく、まだまだ取り組む産後ケアを満足に届けられるだけの担い手が不足しているのが実情です。

ともに産後の社会課題解決に取り組んでくれる仲間に出会いたい。産後セルフケアインストラクターという仕事に興味をもってくださった方は、こちらのサイト(マドレボニータの養成コース)もあわせてご覧いただければ幸いです。

また、「マドレボニータの産後プログラムとは何か?」その中身をもっと詳細に知りたい方向けに、集中講座を開講しています(1ヶ月間いつでも視聴可能なオンライン版もあります)

養成コースの情報も、これからもっともっと充実させていきますので、今後ともご注目お願いいたします!


▼マドレボニータの養成コース検討中の方へ
   本年11月開始予定の養成10期エントリーには、以下の講座受講が必須となります。
お見逃しのないよう、お早めにお申し込みください。


産後プログラム指導法集中講座2DAYS <受付中>
 2015年7月19日・20日(日・祝)
   両日とも10:30-16:30 @東京

0 件のコメント:

コメントを投稿